2024/03/24 復活前主日
2024年3月24日 午前10時30分-
司式・説教:永野 拓也司祭
特 祷
人類を深く愛し、救い主、み子イエス・キリストをこの世に遣わされた全能の神よ。み子はわたしたちと同じ肉体を取り、己を低くして死に至るまで、十字架の死に至るまであなたに従われました。どうかわたしたちに恵みを与えて、み子の苦しみの模範に従わせ、またよみがえりにあずからせてください。主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン
聖書朗読
旧約聖書:イザヤ書 45章21-25節
使 徒 書:フィリピの信徒への手紙 2章5-11節
福 音 書:マルコによる福音書 14章(32-72)、15章1-39、(40-47)節
福 音 書【 マルコによる福音書 14章(32-72)、15章1-39、(40-47)節 】
15:01夜が明けるとすぐ、祭司長たちは、長老や律法学者たちと共に、つまり最高法院全体で相談した後、イエスを縛って引いて行き、ピラトに渡した。
15:02ピラトがイエスに、「お前がユダヤ人の王なのか」と尋問すると、イエスは、「それは、あなたが言っていることです」と答えられた。
15:03そこで祭司長たちが、いろいろとイエスを訴えた。
15:04ピラトが再び尋問した。「何も答えないのか。彼らがあのようにお前を訴えているのに。」
15:05しかし、イエスがもはや何もお答えにならなかったので、ピラトは不思議に思った。
15:06ところで、祭りの度ごとに、ピラトは人々が願い出る囚人を一人釈放していた。
15:07さて、暴動のとき人殺しをして投獄されていた暴徒たちの中に、バラバという男がいた。
15:08群衆が押しかけて来て、いつものようにしてほしいと要求し始めた。
15:09そこで、ピラトは、「あのユダヤ人の王を釈放してほしいのか」と言った。
15:10祭司長たちがイエスを引き渡したのは、ねたみのためだと分かっていたからである。
15:11祭司長たちは、バラバの方を釈放してもらうように群衆を扇動した。
15:12そこで、ピラトは改めて、「それでは、ユダヤ人の王とお前たちが言っているあの者は、どうしてほしいのか」と言った。
15:13群衆はまた叫んだ。「十字架につけろ。」
15:14ピラトは言った。「いったいどんな悪事を働いたというのか。」群衆はますます激しく、「十字架につけろ」と叫び立てた。
15:15ピラトは群衆を満足させようと思って、バラバを釈放した。そして、イエスを鞭打ってから、十字架につけるために引き渡した。
15:16兵士たちは、官邸、すなわち総督官邸の中に、イエスを引いて行き、部隊の全員を呼び集めた。
15:17そして、イエスに紫の服を着せ、茨の冠を編んでかぶらせ、
15:18「ユダヤ人の王、万歳」と言って敬礼し始めた。
15:19また何度も、葦の棒で頭をたたき、唾を吐きかけ、ひざまずいて拝んだりした。
15:20このようにイエスを侮辱したあげく、紫の服を脱がせて元の服を着せた。そして、十字架につけるために外へ引き出した。
15:21そこへ、アレクサンドロとルフォスとの父でシモンというキレネ人が、田舎から出て来て通りかかったので、兵士たちはイエスの十字架を無理に担がせた。
15:22そして、イエスをゴルゴタという所??その意味は「されこうべの場所」??に連れて行った。
15:23没薬を混ぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、イエスはお受けにならなかった。
15:24それから、兵士たちはイエスを十字架につけて、
その服を分け合った、
だれが何を取るかをくじ引きで決めてから。
15:25イエスを十字架につけたのは、午前九時であった。
15:26罪状書きには、「ユダヤ人の王」と書いてあった。
15:27また、イエスと一緒に二人の強盗を、一人は右にもう一人は左に、十字架につけた。
15:28*こうして、「その人は犯罪人の一人に数えられた」という聖書の言葉が実現した。
15:29そこを通りかかった人々は、頭を振りながらイエスをののしって言った。「おやおや、神殿を打ち倒し、三日で建てる者、
15:30十字架から降りて自分を救ってみろ。」
15:31同じように、祭司長たちも律法学者たちと一緒になって、代わる代わるイエスを侮辱して言った。「他人は救ったのに、自分は救えない。
15:32メシア、イスラエルの王、今すぐ十字架から降りるがいい。それを見たら、信じてやろう。」一緒に十字架につけられた者たちも、イエスをののしった。
15:33昼の十二時になると、全地は暗くなり、それが三時まで続いた。
15:34三時にイエスは大声で叫ばれた。「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ。」これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。
15:35そばに居合わせた人々のうちには、これを聞いて、「そら、エリヤを呼んでいる」と言う者がいた。
15:36ある者が走り寄り、海綿に酸いぶどう酒を含ませて葦の棒に付け、「待て、エリヤが彼を降ろしに来るかどうか、見ていよう」と言いながら、イエスに飲ませようとした。
15:37しかし、イエスは大声を出して息を引き取られた。
15:38すると、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂けた。
15:39百人隊長がイエスの方を向いて、そばに立っていた。そして、イエスがこのように息を引き取られたのを見て、「本当に、この人は神の子だった」と言った。